2009年02月25日

生まれ変わる自分

一通りの葬儀を終え、普通の毎日に戻りました。
職場には、身内の葬儀で、とだけ伝えて休ませて貰っていたので、
何食わぬ顔で行けば良かったのでしょうけど…
事実が皆の耳に入るのも、時間の問題でした。
ただでさえ、小さな話が尾ひれを付けて有り得ない噂話になり、
あっという間に世間にに知れ渡る…そんな特色のある町です。
ミナだけなら何を言われようと平気ですが、家族に迷惑は掛けたくなかったので、
春の忙しい時期まで、おとなしく家業を手伝おうと決めました。
 
 『家族』…と言っても、子供達以外『他人』です。
ミナの事を、心から理解してくれる人は、残念なことに居ません。
マサ○にカナの事を話した所で、あまり考えるなと一言で終わり。
お姑さんは、普通に家業の始まりの話をし。
ミナを、悲しみの淵から救おうとしてくれているのかもしれませんが、
それがかえって、悲しみを倍増させました。
ミナにとって、カナが居なくなったことはこれからも続く進行形なのに、
マサ○やお舅さんお姑さんには、もう済んだこととして片付けられてしまう。
それが本当に悲しかった。
ミナの、たった一人の妹なのに・・・

 ミナの体の異変も変わらず続きました。
笑うこと以外、感情を露わにすることが出来なくなっていました。
夜はもちろんのこと、日中でも一人で居ると恐怖感に包まれ、
意味も無くウロウロ動き回って見たり、じっとしていられませんでした。
精神的に参ってる?…
そう考えてみても、冷静に自分を分析することも出来、そうではないと思いました。
この恐怖感に負けてしまうと、きっとカナのようになってしまう…
カナに会いたい一心になって、同じ行動をとってしまう…
そう感じました。
気持ちを言葉に表す時、必ず恐怖感が付いて回りました。
子供達を叱るときも、言葉の一つ一つを選んで。
穏やかな心で言葉を発しないと、気が狂ってしまいそうな感覚。
本当に不思議な感覚ですが、その時は恐さから逃れるにはそれしかありませんでした。
マサ○も子供達も、カナが居なくなってからミナが変わったと感じているようでした。
「付き合っている時のオマエみたいだ」
「ママあんまり怒らなくなったよね。鬼じゃなくなった(笑)」
口々にそう言いました。
 何故、ミナがそんな状態になってしまったのか・・・
きっと、霊感体質のカナが居なくなり、ミナがそれを引き継いだ・・・
そう思うのが一番自然かなと思います。
部屋に誰か居る、と言っていたカナ。
ミナが感じるような事に耐えていたとしたら…
訳の解らない内に部屋を荒らしたことも、家に帰りたくない気持ちも、
今のミナには痛いほど解ります…
きっと、本当に苦しくて、何もかもが嫌だと、いっその事…と思ったのでしょう…
ただ…ミナよりも心が弱かった…それだけが大きな違いです。
自分に無理をかけて、それに比例して心が強くなるか、といったら…
強くなったように見えてるだけで、心はそのままか、もっと弱くなると思います。
意地を張っている分、強く見せたい分、自分の心に負担をかけて…
時には人を傷付けて、平気な顔をして、そのぶん心が黒くなって…
きっとカナは、そうしているうちに心が病んでしまって・・・・・
ミナの心の中も、カナの死がなければ、もっと黒くなっていったと思います。
マサ○と話しているうちに熱くなり、言ってはならない言葉を吐いてみたり、
子供達を叱る時に、自分の感情を剥き出しで怒ってみたり…etc…
今まで、此処まで自分を掘り出して考えたことはありませんでした。
元はと言えば、恐怖感が招いたことですが、それがきっかけとなり、
少しずつ、良い方向へと向いているように感じています。
…カナがもたらしてくれた奇跡…なのだと思うようにしています。

 年末にかけて、ミナのやるべき事は沢山ありました。
仕事、家の事、カナの事、オサムちゃんノリちゃんの事。
悲しむ余裕も無いほど、忙しい日々に追われるのでした。

                                               【続く】
posted by ミナ at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ★その後★ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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