家業の仕事が一段落つき、休む間もなく次の仕事へ行き始めました。
家庭内の色々な事を忘れられる唯一の時間。
ただ…相変わらず雰囲気の悪い職場で…
一生懸命やっているつもりでも、要領の悪さが目立ち指摘されてしまったり、
そんなささいな出来事でも凹んでしまうミナでした。
家でも職場でも精神的に追い詰められているようで、本当に苦しかったです。
その絡みもあってか、体調を崩し病院へ行くようになりました。
通っていたのは婦人科で、病気とかではありませんが、
ストレスを受けると婦人科は特に異常が現れやすい、と先生に言われショックを受けました。
体調が悪く仕事を休んだとマサ○に伝えた時、特にミナを心配する様子も無く、
収入が減る、ということを真っ先に口にしました。
頭の中はお金の事でいっぱい。
家計ではなく、自分の小遣いが減る心配から出た言葉だと思います。
やっぱり自分が可愛いのだとつくづく感じました。
定期的に薬をもらいに通院しなくてはなりませんでしたが、
それがかえって息抜きになっていたのも事実だったりします。
お互いの時間が合えば、カナの所へ遊びに行ったり、一緒に買い物したり。
たまに思い切り断られる事もありましたが(笑)、ミナにとっては貴重な時間でした。
家に戻れば、またミナ一人が苦しむ環境。
もう考えるのは止め。もうどうでもいい。このまま居れば何とかなるだろうし。
半ば投げやりに思っていました。
10月16日。その日の夜も、いつものようにパソコンでゲームをしていました。
ミナ宛に一本の電話。
「もしもし?ミナ?」
聞いたことのある声でしたが、ピンと来ませんでした。
「おばちゃんだよ?こんばんは。」
(あ〜トッコおばちゃん!びっくりしたよ〜♪どしたの〜?)
「ミナ?いい?落ち着いて聞いてよ。」
(…うん…)
一瞬、オサムチャンに何かあった!!??…と思い身構えました。
「…カナが……死んだって…」
ミナは、心臓の鼓動が止まったように感じ、受話器を握ったまま動けませんでした。
おばさんから、話を知った流れを聞き、オサムチャンに連絡が取れないと聞き、
頭の中でそのことを整理しました。
オサムチャンにはミナから連絡すると約束し電話を切りました。
嘘だとは思いながらも、オサムチャンに連絡をしなきゃと思い、携帯電話を持ちながら、
家の中をウロウロと歩き回っていたのは記憶しています。
子供達には話を聞かせられないと思ってそうしたのですが、
狂ったように大声を出してるミナに、子供達は異変を感じずには居られなかったようです。
オサムチャンには繋がりましたが、もうすでに、警察署で取調べを受けているとのことでした。
ミナはいてもたっても居られず、マサ○と義弟に運転を頼み警察署へと向かいました。
約一時間の道中、何も考えることが出来ませんでした。
見るまでは分からない。
現実と直面しているのに、心の片隅でそう思っていました。
【続く】
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